こんにちは、こんばんは。
どどりです。
11月が終わりそうな夜にブログを書いてます。
最近更新がおそくなっていて申し訳ないです。
アップは12月に入ってとなりますが、多めにみてください。
よろしくおねがいします。
はい、はじめます。
今回ピックアップするアーティストは、「HYLUL」さんです。
ハイルルと読むみたいです。
最近、女性ボーカルのアーティスト推しに拍車がかかっておりますが全く問題と思っておりません。
それでは、ホームページの紹介を抜粋します。
ボカロPとして活動し、人気楽曲『レントリリー』等を手掛けたコンポーザー・zigと、InstagramやTikTokでの弾き語りを中心に活動していた弱冠20歳のシンガー・mingoによる男女2人組ロックバンド。2021年9月にシングル『逃避行前夜』でデビューし、2022年3月には1stミニアルバム『映画になれない僕たちへ』をリリース。作詞、作曲、編曲、レコーディング、エンジニアリングといった楽曲制作のみならずアートワーク、デザイン、ミュージックビデオまで自分たちで手掛ける等、高いクリエイティビティを誇る。
HYLL HP https://hylul.bitfan.id/contents/menu/34843
これまた期待できますね。ボカロで鍛えた技量能力をもったPと、純粋に弾き語りをして経験を積んだボーカルですので、できる楽曲は僕はなんだか信用してしまうんですね。
つべこべ言わずにどんどん書いていきましょう。
今回もですけど、再生回数が多い楽曲をピックアップではなく、最新リリースのマキシングル、またはアルバムを聴いてつらつら書いていきます。
その前に焼きプリンを食べます。
15分経ちます。
気合です。
夜っぽいジャケ写ですね。
光がブレるところを映したもので、味があります。
あと、歌詞はこちらのサイトで確認してください。
月が綺麗な夜を追いかけた by HYLUL”死んでもいいわ” I can die
一曲目、「死んでもいいわ」。この楽曲は、一曲目からAL名を表現しているかのようでした。音に勢いがある楽曲でした。歌詞もすごく伝わりやすい、単語でストレートに伝わるような言葉が使われていて、でもクランベリーパイとか、シャンプーの匂いとか、付き合ってる二人(男女でいいんですよね?)の間接的な描写の歌詞がより生々しいように僕には思えました。
(3曲目まで記事を書いて、ああ、漱石だあと気づきました。)
最後のサビのところだけ、歌詞が変わるのもいいですね。ずっと「愛されたい」だったのに、変わるってことは、その時では主観の方の何かが変わっていて、そうゆう風に思う様になったとか。
そして、この楽曲は間髪いれずに2曲目につながります。
最初聴いたときは、「どこまでが2曲目なんだろうか?」と思うのではなく、「あ、この曲は転調したな」と勘違いしました。楽曲の雰囲気は崩さずに、でも若干色が変わったように思わせる2曲目のつなぎが良いです。次いきましょう。
”あなたが吐いた煙を吸った” inhaled your smoke
次の楽曲、「あなたが吐いた煙を吸った」です。
1曲目とのつながりが本当に素晴らしいです。かなり歪ませたギターのメロディーがカッコいいですね。出だしのところもカッコいいですけど、この楽曲ではサビのところよりも、サビ前の楽曲のアクセントといいますか、キレがある感じ、分かりますかねこの文章。。。そこの演奏での表現がまさにバンドサウンドで好きですね。
歌詞についてです。これも1曲目とリンクするところがあるかなあと。月が綺麗な、っていう表現が両方ともありますからね。いやあ、ほんとうにラブラブな感じなんですけど、情景が「夜」というフィルターがかかっているからか、なんだか切ないものになっているんですね。いいですね。あと、最後の歌詞表現のところですが、ずっと「あたし」という一人称でいっていたところから、最後は「私」になっているのに気づいて、時間が経過しているのかなあとぼんやり思いました。
そして、MVについて、映像の魅せ方が良いなあと思いましたが、HYLULさんのMV、今んところショートムービー版はこの「あなたが吐いた煙を吸った」しかないんですね。大手のメーカーの、楽曲を全部聴かせないぞ!という意思とはまったく違って、楽曲のためにショートにしているんだなあと妄想しました。
”猫になって” become a cat
3曲目、「猫になって」。3曲目まで聴いていて思いましたが、それぞれの楽曲の演奏がとても良いですね。シングルコイルのギターらしい鋭く歪んでいる感じですが、それをクドくならずになっています。良い。
猫になってという楽曲は、ネコのようにパートナーに甘えるというようなニュアンスかなと思ってましたけど、漱石のワードが明確に出てきたので、ここでの猫は「吾輩は猫である」の意味合いも入ってくるのかなあとぼんやり思いました。
ここまで、書いてきましたが、漱石をちゃんと読んでおかないと歌詞の意味をすっとばしそうに思えてきました。分かる範囲でなんとかします。でも、「チョコレート」とか「雷に打たれた」とか「恋の病」といったワードってそう使うものではないだろうなあとぼんやり。教養をつけないといけないなあと思いながら、HYLULの楽曲のベースにそういったものがあるということがここまで書いてきて感じ取れた気がしました。
”退屈な食卓” boring dining table
4曲目、「退屈な食卓」。この楽曲は前3曲と比較してゆっくりな楽曲。疾走感というよりも、じわじわくるような感じでしょうか。一人称は「僕」になっていることから視点変更があったのかなあと推測します。男性視点な気がします。
この楽曲のMV。なるほどですねえ。ヨルシカさんの「チノカテ」にも同じようなものを感じますね。というのも、MVで楽しそうな映像が流れている反面、楽曲の歌詞の中ではすでにこの映像とは180度異なったもの、つまり「独り」になった「食卓」で構成をされています。だからこそ、MVの中の二人が幸せそうであればあるほど、歌詞世界面での「僕」の状態があまりにもギャップがあることをまざまざと表現できている。動画のサムネイル詐欺とはこのことですね。(良い意味で)
ちょっとそれますが、視覚と聴覚って、実は両方ともそれぞれの機能を使えると僕は思っているんですね。「目が耳になる」こともあるし、逆に「耳が目にある」こともある。でもそれぞれの感覚から得られるものって器官の仕組みでまったく違って、同じ情報が届くわけではない。だからこと、エモい。そんなことを思いました。
”花吹雪” Cherry Blizzard
5曲目、「花吹雪」。これはエモいです。泣きそうになってしまいました。びっくりしました。
視点は、女性(?)の方になっていると捉えます。そして、これは一つ前の楽曲「退屈な食卓」とリンクした楽曲になっているのかなと思います。「退屈な食卓」は男性視点、「花吹雪」は女性視点。この歌詞からは、死別ではなくお別れという意味合いと察しました。
そして、エモくて泣きそうになったのは、歌詞もありますが歌声です。すごい、すごいです。夜中にちょっと大きな声を出してしまいました。この部分です。
~ さようなら 言わなきゃ よかった まるで春の雪みたいね 口にして 舌を出して笑う そんな横顔見せないで 泣いちゃうから 微睡んだ心を拐って 見つからないように抱きしめたら 寝惚け眼の君が ほら おはようって言う 花びら 風を乞うように ~ HYLUL 「花吹雪」
ボーカルの方の声ですが、HYLULさんってけっこう演奏がガンガン来ますので、それに埋もれていない声っていうのはやはり違うんだなあと思います。
”なみだのきみに” to you in tears
6曲目、「なみだのきみに」。
この楽曲はこのALを統括しているような感じですね。男性視点かなあと思います。
この楽曲だけで、夏と秋がでてきているところから、そういえば、他の楽曲でも春や冬のような文章表現があったなあと思い出しました。季節をなにかしらでALに入れていると思います。
ALを統括しているためか、夜の色はあれども。この歌詞からも。
~ どうせ今日も何もできないから 君のことだけ歌にして 集めたよ 愛も 憂いも 痛いくらい音に乗せたよ 月が綺麗な夜へ ~ HYLUL 「なみだのきみに」
だから、この6曲目が1曲目から5曲目の楽曲達をまとめているような、そんな風に思いましたね。
また、このALでは「月が綺麗」という表現を多く使っている反面、ストレートに「好き」ということを表現してないんです。2曲目のところでも、やや並列的な表現なのでぼかしている感があるのでノーカウントです。
だから、「なみだのきみに」の最後に、「君が好きで」という歌詞を入れ込んでいるのは、ALを締めくくる歌詞としてはバッチリだと思います。
はい、曲数は6曲と少なかったですけど、
AL通してのテーマは一貫していて、すばらしかったです。
もうちょっと夏目漱石を読まないといけないなあと反省しました。
にしても、これはいいアーテイストだと僕は思ってますので、頑張ってほしいですね。
そんでは。
どどり