ヨルシカ『花に亡霊』について About Yorushika “Ghosts in Flowers”

https://rockinon.com/news/detail/193680

はい、こんばんは。どどりです。今日はもう日を越えて、1時45分になってました。でもブログを書いてないので寝れない。書きます。今日は「インディーズバンド聴きまわり旅」ではなく、ヨルシカのシングル配信がされていた『花に亡霊』という楽曲についてです。まだ楽曲単体でのコメントしかできないのが申し訳ありませんが、思うところ書いて行きます。

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ヨルシカ:「花に亡霊」

SpotifyとYOUTUBE動画を貼りました。どちらかお好きな方で聴いてもらえればいいと思います。それで、わざわざ「花に亡霊」という曲のみでこれをブログに書こうと思ったのが、やはり思い付きといいますか、直感とかいうものなんです。最初ですね、「花に亡霊」という曲がYOUTUBEで公開されたのが早かったのでしょうか。僕もTwitterのタイムラインで話題になってましたから、「お、ヨルシカまた楽曲を出したのか」程度に情報として受け取ってました。そのあと、Spotifyで楽曲を聴きました。なんだか、ゆっくりで、普通だなという印象でした。僕のフォロワーさんは大絶賛していて、多くの方は絶賛絶賛のあちらこちら状態でしょうかね。うーん、僕は違うのかなと思ってました。この「花に亡霊」を聴いたときの感覚を細かく表すと、静かな曲調でありながら、じわじわとサビにいくにつれて上がっていき、サビで、すっとさわやかに、夏の夕暮れ時の感じって分かりますでしょうか、あの時間帯にいるようなイメージをこの曲が与えてくれる、そんな気がしました。これだけを聴くと、じゃあ良い曲ではないのではないかい!?と言われるかもしれません。違います。それだけで、良い曲とは思えないんですね。ただそれだけじゃ、ただの情景描写音楽にすぎないです。風景の写真、なんの変哲もないものを見せられて、感動しますか。僕はしないんですね。そういう印象でした。なので、普通の曲にしか思えなかったんですね、ホントに。

この「花に亡霊」は映画の主題歌にもなってます。アニメーション映画「泣きたい私は猫をかぶる」という映画の主題歌に選ばれてます。それは、ヨルシカがlブレイクするというか、名が知れ渡るためにはいいことなんだろうなとは思いますが、ヨルシカの楽曲として、前回のアルバム「エルマ」の印象が僕の中では強くて、練りに練ったコンセプトアルバムを聴きたいんです。そのため、映画のスタッフなど多くの方が作り上げた作品とはいえ、ヨルシカがその大きな作品の「味付け」をするような形は、ぼくは「なんだかなあ」と思ってしまってました。つまり、僕は、「いいぞ、ヨルシカ、どんどん好きなことやれ。」というようなスタイルであってほしいとか勝手に思っていたんです。だから、この名誉であることとはいえ、魚の骨が喉に刺さっているような感じが拭えなかったというわけです。映画が嫌いなわけでもないし、「泣きたい私は猫をかぶる」はネットフリックスでぜひ観ようと思ってますが、そんな感じなんです。

ネコが可愛いですね。いいですね。

さて、そんなこんなで「花に亡霊」はちょっと距離を置いていましたが、突然変わりました。ヨルシカのニューアルバム「盗作」の発表です。

ヨルシカ – アルバム「盗作」特設サイト

こちらです。

ただアルバムが発表されただけでしょうか。確かにアルバム発表で、ちょっと今までよりもやや暗い物語、小説の世界観が濃密に現れるようなコンセプトアルバムとなりそうですね。僕は、ヨルシカのアルバムはこの2020年では発表されないと思っていたんですね。2019年の怒涛の2アルバムで、少し充電期間を設けるかなと思ってましたが、もう、7月29日に発売です。やはり夏の時期を見逃さずにリリースしてくるのか、、、と思いました。まあそんなことはどうでもいいんうですが、僕は胸を突かれたのは、アルバムの曲順です。

  1. 音楽泥棒の自白
  2. 昼鷺
  3. 春ひさぎ
  4. 爆弾魔
  5. 青年期、空き巣
  6. レプリカント
  7. 花人局
  8. 朱夏期、音楽泥棒
  9. 盗作
  10. 思想犯
  11. 逃亡
  12. 幼年期、思い出の中
  13. 夜行
  14. 花に亡霊

https://sp.universal-music.co.jp/yorushika/tousaku/から引用いたしました。

曲順というよりも、曲名を見ても、これは一つ一つの楽曲の並びではなく、一つの小説の中の「章」の名称が並んでいるように思える。実際、アルバム「エルマ」のときと同じようにストーリーが入った歌詞カード(でも、もはや小説)を販売しているので、もはやこれが普通に、ヨルシカの良さを感じる。

それで、「花に亡霊」は最後の曲に位置付けされてます。それを見て、「ああ、花に亡霊という曲は、映画の主題歌の顔だけでなく、アルバムのトリを締めくくる顔も持っているんだな」と思いました。これ、まったく意味合いが変わります。まず、映画の主題歌の場合、YOUTUBE動画も観ましたが、「泣きたい私は猫をかぶる」という映画のストーリーを彩っている感覚がした。この映画の優しい雰囲気をこの主題歌が寄り添っているように思えた。だから、柔らかいタッチの絵柄であっても、ヨルシカの楽曲が自然に思えるほどです。一方、「盗作」というアルバムの最後を締めくくる曲という顔の点ですが、まだ作品自体を聴けてない、読めてないのでこんなことをいうのはあまり良くないかもしれませんが、「盗作」の暗い、人間の心情などが如実に表された世界観を、一曲一曲味わい、楽曲を聴いていき、最後から2曲目の「夜行」で暗闇からすこし抜け出し、最後の「花に亡霊」で綺麗におさめる。「花に亡霊」がエンディングとしてこのアルバムをまとめ上げる。僕は多分、泣いてしまうかもしれないなあと思いました。「盗作」の世界観を前半と中盤に味わい、そこを抜けての終盤、そして最後の「花に亡霊」。その持っていき方が、なんだかアルバムを発表されてTwitterで見た瞬間に、「花に亡霊」が最後にまとめにくる、決して映画の主題歌のためだけを狙ってできたものじゃないってこと、僕は強く思いました。

歌詞については触れてませんので、もうちょっと丁寧に見ていこうかなと思います。

夜も更けてますんで、そろそろ寝ます。

おやすみなさい。

どどり

ヨルシカ「エルマ」 レビュー ⅰ
ヨルシカ「エルマ」 レビュー ⅱ