映画 「JOKER」 レビュー
映画の顔、ポスターやらサムネイルか分かりませんが、そこからなんだか
この映画、ヤバイ
という雰囲気が出てました。
しかし、今回、知り合いの方から、
「最近、ピエロが出てる映画をみたよ」
と言われたので、お話をする話題になればいいのかなと思ってイオンシネマに観に行ってきました。
映画のレビューってあんまりしたことないし、ほかの映画の比較なんてする知識はないですが、感じたことを書いてみます。
※ネタバレはしないつもりです。
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「JOKER」
次第に明るくなる、そんな気がした
最初は暗かった。主人公の生活、仕事、そして周囲の人たち。
そこから最後に向かって、次第に明るくなっていく。
客観的にみて、映画自体、主人公の周囲の状況というものはまったく明るくなっていくわけではなく、むしろ状況は悪くなっていったはずだった。
しかし、映画の中で、彼の心が、どんどんと明るく、彼なりの前向きさがどんどんと内面から外に出ていき、それを見て「明るく見えてきた」というものだろうか。
そういった、主人公の心情を、流れるように表現してあり、すごい。
R指定のラベルに恥じない作品
官能的な方向ではなく、ショッキングな部分があった。それも、この映画を描く上で、ストーリーを引き締めるために必要な仕掛けであった気がする。
生々しさがある描写でした。
フィクションであり、映画として人工的であるはずなのに、自然と目をそらしてしまう表現があった。
観客の心情をえぐる力があった。
貧富の差が「サブ」テーマ
メインのテーマは決められないが、サブテーマとしては、「貧富の差」があると思う。
映画の舞台である時代は、テレビが白黒で、ブラウン管(?)だった時。
その時代には僕は生きていなかった。
とはいえ、その空気管は十分に伝わってきた。
現在でも、日本でも貧富の差はあり、外国でも顕著な国でもより一層格差があると聴いたことがある。
そのため、観客にも、受け入れやすい、感じ、共感しやすさがあった、ある気がする。
貧富の差がただ壁としてあるのではなく、貧富の争いみたいなものが伝えたいものの一つとして表現されていたのではないのかなと思う。
おススメ、します?
僕はこの映画をまだ観ていない人におススメはしません。
でもこの「JOKER」という映画を観た人とは話がしたいな、話ができるなと思う。
自分の意思で観ようとしないとこの映画は価値がないと思うし、不快に思われて終わりになる気がする。
最後に
この映画に正義はない。
正義があって、最後、クライマックスで綺麗に全てが締まるとか、ダークな主人公にしっかりと天罰が下り観た後の爽快感を味わうとかはない。
映画にそういった「救い」を求める人、この映画では、そういうものはなく、観た後に胸ににモヤモヤとした罪悪感が残ったままで映画館を後にするんだろうなと。
この救いがないから、映画に正当な評価がされないとは思わない。
ただ、僕はこの映画を観を終わって、映画館を出た後に出たとき、
普段見ている周りの景色だったり、空だったり、空気感も含めて
「明るいな」
と感じた。
以上